龍馬、時々女子高生。
「ねぇ、なに見てるの?」

「そら」

「そら?…おもしろいの?」

「うん!いろんな形があっておもしろいよ。ずっとにゅういんしてて、お外に出られないからいつも見てるんだ」

「ふーん、へんなのー。ね、なまえなんて言うの?」

「りょうま」

「りょうまちゃんかぁ。わたしはヒカリって言うの、よろしくね」

「うん、よろしくね。ヒカリちゃん!」


それが私達の出会いだった。

当時の龍馬は、今からは考えられない程にひ弱だった。

背も小さく、青白い肌に肩までのびた髪の毛。

話し方もモジモジしてた。

だから私は龍馬が女の子のだと思い込んでた。



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