龍馬、時々女子高生。
「……」

龍馬はうつむいていた。

「りょうまちゃん、どうしたの?」

「あり…がとう」


顔をのぞき込むと、目からポロポロ涙を流していた。


「うわっなんで泣いてるの?」

「うれしいの。こんなにきれいなものに出あえて」

「そっか!」

「ヒカリちゃんはりょうまを、かごの中から出してくれたんだよ」

「かご~?」

「うん、りょうまはずっとかごの中にいたの。でも今は、とりになってはばたいたきぶんだよ。」

「…?」

「ヒカリちゃんはたすけてくれたんだね、ありがとう。

こんどはわたしがたすけてあげるね。

ヒカリちゃん。」



「…りょうまちゃんのお話、むずかしくてよくわかんない。でも、りょうまちゃんがよろこんでくれて、ヒカリはうれしいな!」


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