龍馬、時々女子高生。
中には蝶とラインストーンがデコレーションされてる、ヘアピンが入ってた。


「…カワイイ」

「この間買い物に行ったけど、あの騒ぎでヒカリは何も買えなかっただろ?だからちょっとしたプレゼント」

「えー、いいの?すごいウレシイんだけど」

「…つけてやるよ、貸して」

「え?うん…」



龍馬の大きな手が、私の髪に優しく触れている。

目の前には龍馬の細い首。

近くで見るとのど仏があって、龍馬はやっぱり男なんだってふと思った。


うわ…。

男だって意識したら、急にドキドキしてきちゃった。


「はい、できたよ」

「あ、ありがとう…」

「うん、よく似合うよ」


そんな龍馬は、口を大きく横に開いて笑う、男の顔だった。


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