leicht bitter~bitter sweet続編 side 健一~
「良かったじゃない」
要望が通った喜びを噛み締めてるオレの隣りにいつの間に来たのか、唯が話しかけて来た。
「まーな」
ふふん、と自慢気に腕組みをするオレに対し、唯は冷静にこう言い放った。
「……大コケしなきゃいいけど」
「大コケ……ってなんやねん?」
「“企画倒れ”って事よ。新しい試みってリスクがつきものだから」
……リスク、正直そんなん考えてなかった。
「でもまぁ、今回は音楽事務所経営してる、店長の昔の友人が全面的に協力してくれるみたいだから、その辺りは心配ないみたいよ」
「へー、そうなんや? 良かった~……って、なんで唯がそんな事知ってんねん?」
「お姉ちゃんに聞いたの」
「は? なんで唯の姉ちゃんに?」
聞き返したオレを不思議そうに見上げたかと思うと、逆に唯から聞き返された。
「あら、聞いてない? 店長、あたしのお姉ちゃんの旦那さんなの」
「えっ……じゃ店長って唯の義理の兄貴?」
要望が通った喜びを噛み締めてるオレの隣りにいつの間に来たのか、唯が話しかけて来た。
「まーな」
ふふん、と自慢気に腕組みをするオレに対し、唯は冷静にこう言い放った。
「……大コケしなきゃいいけど」
「大コケ……ってなんやねん?」
「“企画倒れ”って事よ。新しい試みってリスクがつきものだから」
……リスク、正直そんなん考えてなかった。
「でもまぁ、今回は音楽事務所経営してる、店長の昔の友人が全面的に協力してくれるみたいだから、その辺りは心配ないみたいよ」
「へー、そうなんや? 良かった~……って、なんで唯がそんな事知ってんねん?」
「お姉ちゃんに聞いたの」
「は? なんで唯の姉ちゃんに?」
聞き返したオレを不思議そうに見上げたかと思うと、逆に唯から聞き返された。
「あら、聞いてない? 店長、あたしのお姉ちゃんの旦那さんなの」
「えっ……じゃ店長って唯の義理の兄貴?」