leicht bitter~bitter sweet続編 side 健一~
「いや、おらんわけじゃないけど……今はおらん……かな?」
なんや、相変わらず女っ気ないんか……あっ、そうやッ!!
「ほんなら知り合い一人紹介したるわ! 今日これから連れと飲みに行くんやけど一緒に行かへんか?」
久しぶりに話したかったのと、ついでに男っ気のなさそうな唯にも逆に和紗を紹介出来る、と思って出た言葉。
「ごめんけど俺、これからバイトあんねん」
「そっか……残念やな」
近いうちまた会おう、と和紗のケー番とメルアドを聞いといた。
和紗と唯をくっつかせるってええ考えや……そしたら、唯に邪魔される事なくゆきなちゃん口説けるもんな。
ゆきなちゃんに会えるまであと二時間。バイトはあと十五分で終わるし、約束の時間近くまでここで時間潰してこ。
――……このとき、なんですぐ帰らへんかったんやろう……。あの電話さえ取らへんかったら……。
オレの人生史上最高になるはずの日は、たった一本の電話で最悪な日に変わってしまった……。
なんや、相変わらず女っ気ないんか……あっ、そうやッ!!
「ほんなら知り合い一人紹介したるわ! 今日これから連れと飲みに行くんやけど一緒に行かへんか?」
久しぶりに話したかったのと、ついでに男っ気のなさそうな唯にも逆に和紗を紹介出来る、と思って出た言葉。
「ごめんけど俺、これからバイトあんねん」
「そっか……残念やな」
近いうちまた会おう、と和紗のケー番とメルアドを聞いといた。
和紗と唯をくっつかせるってええ考えや……そしたら、唯に邪魔される事なくゆきなちゃん口説けるもんな。
ゆきなちゃんに会えるまであと二時間。バイトはあと十五分で終わるし、約束の時間近くまでここで時間潰してこ。
――……このとき、なんですぐ帰らへんかったんやろう……。あの電話さえ取らへんかったら……。
オレの人生史上最高になるはずの日は、たった一本の電話で最悪な日に変わってしまった……。