leicht bitter~bitter sweet続編 side 健一~
唯だけは敵に回したない――と思った。
それまでクスクス笑っとった唯が、でもね、とオレに向き直りオレの目を見てくる。
「ゆきなを嫌いにはならなかったのよね、あたし。それどころか、“ゆきなに軽々しくしないで、ゆきなはあたしのよ”って逆に先輩に嫉妬してたわ」
「……なんかその発言、怪しいぞ?」
「そうかしら? だってあたしゆきなの事大好きだもの。もちろん変な意味でじゃなくね。小野くんだってかずさくんの事好きでしょ?」
急に和紗の名前が出た事に心臓が跳ね上がる。
和紗を?そりゃガキン時からオレと和紗はいつもつるんどったし、和紗の事なら多分、誰よりも詳しいとは思う。
「まぁ、アイツはオレの親友やし……」
「そうよねぇ、一生の内に“親友”だって胸張って言える人に出会えるのってすごく素敵じゃない?
ねぇ、そんな大事な親友とずっと気まずいままで良い訳? もし言いたい事があるんなら直接ぶつけて、とことん話し合ってきなさいよ」
それまでクスクス笑っとった唯が、でもね、とオレに向き直りオレの目を見てくる。
「ゆきなを嫌いにはならなかったのよね、あたし。それどころか、“ゆきなに軽々しくしないで、ゆきなはあたしのよ”って逆に先輩に嫉妬してたわ」
「……なんかその発言、怪しいぞ?」
「そうかしら? だってあたしゆきなの事大好きだもの。もちろん変な意味でじゃなくね。小野くんだってかずさくんの事好きでしょ?」
急に和紗の名前が出た事に心臓が跳ね上がる。
和紗を?そりゃガキン時からオレと和紗はいつもつるんどったし、和紗の事なら多分、誰よりも詳しいとは思う。
「まぁ、アイツはオレの親友やし……」
「そうよねぇ、一生の内に“親友”だって胸張って言える人に出会えるのってすごく素敵じゃない?
ねぇ、そんな大事な親友とずっと気まずいままで良い訳? もし言いたい事があるんなら直接ぶつけて、とことん話し合ってきなさいよ」