leicht bitter~bitter sweet続編 side 健一~
慌てて弁解をするオレを見て、くすくす笑うゆきなちゃん。
「そんな慌てんくてもわかってるよ。ホンマに連れ去るつもりやったら、話なんかせんとさっさと連れ去ってたやんね?」
「う……まぁ確かに。けどマジで、相手が和紗やなかったら迷わず連れ去ってたんやけどな~」
半分本気で言った言葉。
ゆきなちゃんはそれを笑いながらさらっと受け流した。絶対自分で自分の魅力に気づいてへんよな~。
「あ、そや。ゆきなちゃん今日はあり……」
「雪和――ッ! 無事かあッ!?」
お礼を言おうとしたちょうどその時、彼女の名前を叫びながら遠くの方から和紗がこっちに向かって突進して来るんが見えた。当然、その叫び声によってオレの声は無情にも掻き消される。
電話を切ってから約五分――めっちゃ早いご帰還。
「そんな慌てんくてもわかってるよ。ホンマに連れ去るつもりやったら、話なんかせんとさっさと連れ去ってたやんね?」
「う……まぁ確かに。けどマジで、相手が和紗やなかったら迷わず連れ去ってたんやけどな~」
半分本気で言った言葉。
ゆきなちゃんはそれを笑いながらさらっと受け流した。絶対自分で自分の魅力に気づいてへんよな~。
「あ、そや。ゆきなちゃん今日はあり……」
「雪和――ッ! 無事かあッ!?」
お礼を言おうとしたちょうどその時、彼女の名前を叫びながら遠くの方から和紗がこっちに向かって突進して来るんが見えた。当然、その叫び声によってオレの声は無情にも掻き消される。
電話を切ってから約五分――めっちゃ早いご帰還。