leicht bitter~bitter sweet続編 side 健一~
「でも、それって一歩間違うとストーカーよ?」

 ……正直オレ自身、そう感じる時もあった。

「べ、別に後付けたりとかしてへんからなッ!!」

「そんなの当たり前でしょ……ま、努力だけは認めてあげる。だけど……」

 だけど?何か考え込む様に目線を右下に向けて黙る唯。

「動機が不純よねぇ……」

「不純?」

「だってそうでしょ? 音楽とか、この仕事が好きで働くって訳じゃないんだから。失恋したり、万が一運良くゆきなが貴方に振り向いたとして、途端にバイトに来なくなるとか、無責任な辞め方しないとも限らないじゃない?」

「なッ!?」

 オレがそんないい加減な人間に見えるんかッ!!……けど、唯の言う事も一理ある。オレが唯でも、そんな不純な理由で仕事されたら迷惑でしかない。

「じゃあ、オレがここで何か実績残したら……彼女への気持ちがマジやって信じてくれるか?」




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