leicht bitter~bitter sweet続編 side 健一~
「――何と向き合えって?」
「……ぅわッ!? ゆ、唯ッ!?」
突然、オレの視界に飛び込んで来た唯が「どうかしたの?」と心配そうに覗き込んでくる。
「さっきからずっと呼んでるのに全然反応しないんだもの。また体の具合でも悪くなった?」
――……そや、今バイト中やったんや。
単純な商品整理をする傍ら、唯に声を掛けられるまでずっと自分の世界に浸っとったらしい。
「あ、ああ悪い悪い。体はなんともないねん。ちょっとぼーっとしてしもてた。なんか用事か?」
「うん。店長が小野くん呼んでくれって」
唯が指を指した方に顔を向ける。と、奥の事務所から店長が手招きをしているのが見えた。
なんかやらかしたんじゃないの? と軽口を叩く唯に覚えがないと返したものの、内心怖じけながら店長が待つ部屋へ足を向かわせた。
「……ぅわッ!? ゆ、唯ッ!?」
突然、オレの視界に飛び込んで来た唯が「どうかしたの?」と心配そうに覗き込んでくる。
「さっきからずっと呼んでるのに全然反応しないんだもの。また体の具合でも悪くなった?」
――……そや、今バイト中やったんや。
単純な商品整理をする傍ら、唯に声を掛けられるまでずっと自分の世界に浸っとったらしい。
「あ、ああ悪い悪い。体はなんともないねん。ちょっとぼーっとしてしもてた。なんか用事か?」
「うん。店長が小野くん呼んでくれって」
唯が指を指した方に顔を向ける。と、奥の事務所から店長が手招きをしているのが見えた。
なんかやらかしたんじゃないの? と軽口を叩く唯に覚えがないと返したものの、内心怖じけながら店長が待つ部屋へ足を向かわせた。