leicht bitter~bitter sweet続編 side 健一~
予め用意していたかの様にえらく馬鹿丁寧な話し方に和紗もオレも、はあ、としか言えんかった。
オレも社会に出たらこんな恭(うやうや)しい言葉使わなあかんねやろうか……。
目の前の女は、戸惑うオレらを余所になおも話を進める。
「先程、曲を聴かせて頂いたのですが、私個人と致しましても是非取り上げたいと、たくさんのリスナーに聴いて欲しいと感じました。突然の事で大変驚かれたと思いますが、ご了承頂けますでしょうか?」
「あ、……はあ」
すっかり毒気を抜かれた風な和紗が、頼りなく返事をした。
和紗にとても、今まで周りにおらんかったタイプの人間に戸惑ってるんがわかった。
「あの! ちょっと質問さしてもらえますか?」
川口さんに対して右手を軽く挙げて意見したオレに、交渉が上手く運び安堵した表情から一転、懸念の色を見せながらも、どうぞと言ってくれた。
オレも社会に出たらこんな恭(うやうや)しい言葉使わなあかんねやろうか……。
目の前の女は、戸惑うオレらを余所になおも話を進める。
「先程、曲を聴かせて頂いたのですが、私個人と致しましても是非取り上げたいと、たくさんのリスナーに聴いて欲しいと感じました。突然の事で大変驚かれたと思いますが、ご了承頂けますでしょうか?」
「あ、……はあ」
すっかり毒気を抜かれた風な和紗が、頼りなく返事をした。
和紗にとても、今まで周りにおらんかったタイプの人間に戸惑ってるんがわかった。
「あの! ちょっと質問さしてもらえますか?」
川口さんに対して右手を軽く挙げて意見したオレに、交渉が上手く運び安堵した表情から一転、懸念の色を見せながらも、どうぞと言ってくれた。