leicht bitter~bitter sweet続編 side 健一~
「考え事?」
「ああ。さっき話してた…………あ~。や、別に大した事ちゃうねん」
唯のゆきなちゃんへの執着が奇妙な三角関係に発展したらどないしょうか考えてた、なんてコイツに話してもなぁ……と、言い出しかけた言葉を噤みごまかした。
「健ちゃん、さっきの話って……そっか、やっぱそうやんな。まだキツいやんな。そんな日ぃ経ってへんもんなぁ」
勝手に一人納得してオレを見る和紗。しかしその目には明らかに哀れみの色を映している。
「キツい? 日ぃ経ってへんって何の話してんねん?」
「そやから雪和にフられてから……あ」
しまった、と言いたそうな表情の和紗が口許を手で押さえる。が、オレの耳は隣りから飛び出した失言をしっかりと受け取ってた。
「オマエな……さりげなく傷口に塩塗んなや。そもそも別に、オレゆきなちゃんの事考えてたんちゃうしやなぁ」
「ああ。さっき話してた…………あ~。や、別に大した事ちゃうねん」
唯のゆきなちゃんへの執着が奇妙な三角関係に発展したらどないしょうか考えてた、なんてコイツに話してもなぁ……と、言い出しかけた言葉を噤みごまかした。
「健ちゃん、さっきの話って……そっか、やっぱそうやんな。まだキツいやんな。そんな日ぃ経ってへんもんなぁ」
勝手に一人納得してオレを見る和紗。しかしその目には明らかに哀れみの色を映している。
「キツい? 日ぃ経ってへんって何の話してんねん?」
「そやから雪和にフられてから……あ」
しまった、と言いたそうな表情の和紗が口許を手で押さえる。が、オレの耳は隣りから飛び出した失言をしっかりと受け取ってた。
「オマエな……さりげなく傷口に塩塗んなや。そもそも別に、オレゆきなちゃんの事考えてたんちゃうしやなぁ」