【短】蒼の旋律─First Love.─
…Ⅱ…
どことなくのんびりとした空気の漂う日曜の朝。
時刻はもう正午になろうとしていた。
……昨日は全然眠れなかった。
何を考えようとしても、弥琴のことばかり思い出してしまう。
自分の中に、大きな違和感がある。
何かを自分で拒否してる。
『気付いたらだめだ』って、ストップをかけてる。
…ふう、と、溜め息をつく。
柄にもなくもやもやしたこの気持ちを、追い出してしまいたかった。