恋愛中!!! ㊤巻
「はぁー…」
「大きなため息ぃー。幸せ…逃げちゃいますよ。」
「俺は今どん底にいますから。お気遣いなく。」
肩を落とす俺の顔を覗き込み、ピッと人差し指を立てる彼女。
「どん底…じゃあ後は這い上がるだけですね。底が無いならこれ以上落ちることはありませんよ。」
「ソーデス…ネ。」
ニッコリと微笑んむ彼女に、俺は適当に返事する。
今はまだため息しか出ないけど、彼女の笑顔に救われているのは確か。
“好き”と言われるたび、ほんの少しだけだけどくすぐったいのは確か。
でも、彼女には可哀想だが、俺は未だに葉月が好きだ。
俺は彼女越しに葉月を見ているんだ。
彼女が時折見せる悪戯な笑みは葉月そっくり。
だから俺は言われるがまま彼女の手をとってしまう。
まったく、血の繋がりというものは恐ろしい限りだ。
To be continued...
「大きなため息ぃー。幸せ…逃げちゃいますよ。」
「俺は今どん底にいますから。お気遣いなく。」
肩を落とす俺の顔を覗き込み、ピッと人差し指を立てる彼女。
「どん底…じゃあ後は這い上がるだけですね。底が無いならこれ以上落ちることはありませんよ。」
「ソーデス…ネ。」
ニッコリと微笑んむ彼女に、俺は適当に返事する。
今はまだため息しか出ないけど、彼女の笑顔に救われているのは確か。
“好き”と言われるたび、ほんの少しだけだけどくすぐったいのは確か。
でも、彼女には可哀想だが、俺は未だに葉月が好きだ。
俺は彼女越しに葉月を見ているんだ。
彼女が時折見せる悪戯な笑みは葉月そっくり。
だから俺は言われるがまま彼女の手をとってしまう。
まったく、血の繋がりというものは恐ろしい限りだ。
To be continued...