恋愛中!!! ㊤巻
怖い…よな。怖くないはずないよ、な。
目の前には無理やり笑顔を作りながら未だ震える彼女。
そんな彼女に、彼氏らしく気の利いた言葉のひとつでもかけようとしたが……残念なことに素敵な言葉が全く思い浮かばない。
自慢じゃないが、なんてったって俺は“彼氏初心者”。
海斗君マニュアルの恋愛項目の片思い編はギッチリ隙間なく埋まっているが、彼氏編はほぼ真っ白。
そんな彼氏ビギナーな俺に、襲われかけた彼女が一番欲しい言葉なんて分かるはずない。
だから俺自身が出来ることといえば…。
「芽依子サン。」
「なぁーに?」
その場にしゃがんだ俺は、彼女の目を見つめながらニッコリと微笑んだ。
「無理…しなくてもいいよ。」
「っ!!」
瞬間、彼女の瞳から一粒の雫がこぼれ落ちた…と同時に、俺の体はグラリと後ろに傾いた。
目の前には無理やり笑顔を作りながら未だ震える彼女。
そんな彼女に、彼氏らしく気の利いた言葉のひとつでもかけようとしたが……残念なことに素敵な言葉が全く思い浮かばない。
自慢じゃないが、なんてったって俺は“彼氏初心者”。
海斗君マニュアルの恋愛項目の片思い編はギッチリ隙間なく埋まっているが、彼氏編はほぼ真っ白。
そんな彼氏ビギナーな俺に、襲われかけた彼女が一番欲しい言葉なんて分かるはずない。
だから俺自身が出来ることといえば…。
「芽依子サン。」
「なぁーに?」
その場にしゃがんだ俺は、彼女の目を見つめながらニッコリと微笑んだ。
「無理…しなくてもいいよ。」
「っ!!」
瞬間、彼女の瞳から一粒の雫がこぼれ落ちた…と同時に、俺の体はグラリと後ろに傾いた。