恋愛中!!! ㊤巻
「今日の先輩、プールの匂いがします。」
「それは、さっきまでガッツリ背泳ぎしてましたから。」
「……臭いです。」
「うっ…」
せっかくの?ムードも、相変わらずの彼女の一言で台無し。
いつもの如く、彼女に変わって今度は俺が涙目になった。
「昨日、あたしも授業でプール入ったんですけど、あまりの塩素臭さに吐きそうになりました。先輩、生徒会長ならなんとかしてください。」
「………それはプールの水を滅多に変えず、塩素ばっかり突っ込む体育教師に言ってクダサイ。」
「先輩がなんとかしてください。」
「無理デス。」
「生徒会長の癖に…まったく、使えませんね。」
「……モウシワケゴザイマセン。」
毒舌健在。絶好調。
彼女のことをうっかり可愛いなんて思ってしまったが、それはきっと気のせいだ。
今の彼女は本当に恐ろしい。
「ほんと、こんな使えないダメダメな先輩が生徒会長だなんて…あたし、この学校の行く末が不安です。」
「………俺は芽依子サンと付き合っている自分の行く末が不安デス。」
「なにか言いました?」
「いえ。ただのヒトリゴト…デス。」
「そーですか。」
やっぱり彼女と俺の関係はこれでいい。このままでいい。
だって俺は、彼女の姉である“葉月”が好きなのだから。
変わる必要なんて無いんだから。
To be continued...
「それは、さっきまでガッツリ背泳ぎしてましたから。」
「……臭いです。」
「うっ…」
せっかくの?ムードも、相変わらずの彼女の一言で台無し。
いつもの如く、彼女に変わって今度は俺が涙目になった。
「昨日、あたしも授業でプール入ったんですけど、あまりの塩素臭さに吐きそうになりました。先輩、生徒会長ならなんとかしてください。」
「………それはプールの水を滅多に変えず、塩素ばっかり突っ込む体育教師に言ってクダサイ。」
「先輩がなんとかしてください。」
「無理デス。」
「生徒会長の癖に…まったく、使えませんね。」
「……モウシワケゴザイマセン。」
毒舌健在。絶好調。
彼女のことをうっかり可愛いなんて思ってしまったが、それはきっと気のせいだ。
今の彼女は本当に恐ろしい。
「ほんと、こんな使えないダメダメな先輩が生徒会長だなんて…あたし、この学校の行く末が不安です。」
「………俺は芽依子サンと付き合っている自分の行く末が不安デス。」
「なにか言いました?」
「いえ。ただのヒトリゴト…デス。」
「そーですか。」
やっぱり彼女と俺の関係はこれでいい。このままでいい。
だって俺は、彼女の姉である“葉月”が好きなのだから。
変わる必要なんて無いんだから。
To be continued...