恋愛中!!! ㊤巻
自分で言ってショックを受けるなんて、我ながらイタすぎる。
でも今日だけは……そんな自分を、空気をバツグンに読める、残念すぎる自分を誉めてやりたい。
「諸君、会場準備は任せた!!」
「「「ラジャ!!」」」
幸せそうな2人を見ていられなくて瀬戸内トリオに向き直った俺は、ビシッと敬礼した。
「「いってらっしゃーい!!」」
「っ!!」
でも、どんなに目を背けても、視界をチラつく皇輝に抱きつく葉月の姿。
もう無理。泣きそ…。
「ん。行ってき…ます。」
「気をつけてねー!!」
そして手を振る葉月に適当に手を振り返し、財布片手に逃げるように生徒会室を飛び出した俺は、階段の踊り場でピタリと歩みを止めると…クルリと踵を返し、上へと向かった。
でも今日だけは……そんな自分を、空気をバツグンに読める、残念すぎる自分を誉めてやりたい。
「諸君、会場準備は任せた!!」
「「「ラジャ!!」」」
幸せそうな2人を見ていられなくて瀬戸内トリオに向き直った俺は、ビシッと敬礼した。
「「いってらっしゃーい!!」」
「っ!!」
でも、どんなに目を背けても、視界をチラつく皇輝に抱きつく葉月の姿。
もう無理。泣きそ…。
「ん。行ってき…ます。」
「気をつけてねー!!」
そして手を振る葉月に適当に手を振り返し、財布片手に逃げるように生徒会室を飛び出した俺は、階段の踊り場でピタリと歩みを止めると…クルリと踵を返し、上へと向かった。