恋愛中!!! ㊤巻
そして今はHR。
ミンミンと元気に鳴き続ける蝉の声と、改めて夏休みのあり方を話す先生の話を聞き流しながらボーっと窓の外を見つめるあたし。
早く家に帰りたい。
もう一度姿を見たら…きっとあたし、声かけちゃう。
絶対許しちゃう。
仲直りしたいけど、もうこんなの…嫌なの。
「はい。じゃあ皆さん、残り半分の夏休み、しっかり楽しんでくださいね。宿題は忘れずにー。」
「「「「はーい!!」」」」
委員長の号令も終わり、ガタガタと帰り支度を始める皆と同じようにカバンを机の上に置いたあたしは、一足先に帰り支度を済ませ、あたしの席の前に立ち、「帰ろっか。」と笑う葉月を見つめながらコクンと頷いた。
「暑いし…帰り、アイスでも食べて帰ろっか!」
「うん!」
そしてカバン片手に立ち上がった…瞬間。
ピーンポーンパーンポーンーー……
『生徒会からのお知らせです。生徒の皆さん、至急、中庭に集合してください。……繰り返します。至急、中庭に集合してください…。』
突然、生徒会の王子サマこと、葉月の彼氏である皇輝くんの声が学校中に鳴り響いた。
ミンミンと元気に鳴き続ける蝉の声と、改めて夏休みのあり方を話す先生の話を聞き流しながらボーっと窓の外を見つめるあたし。
早く家に帰りたい。
もう一度姿を見たら…きっとあたし、声かけちゃう。
絶対許しちゃう。
仲直りしたいけど、もうこんなの…嫌なの。
「はい。じゃあ皆さん、残り半分の夏休み、しっかり楽しんでくださいね。宿題は忘れずにー。」
「「「「はーい!!」」」」
委員長の号令も終わり、ガタガタと帰り支度を始める皆と同じようにカバンを机の上に置いたあたしは、一足先に帰り支度を済ませ、あたしの席の前に立ち、「帰ろっか。」と笑う葉月を見つめながらコクンと頷いた。
「暑いし…帰り、アイスでも食べて帰ろっか!」
「うん!」
そしてカバン片手に立ち上がった…瞬間。
ピーンポーンパーンポーンーー……
『生徒会からのお知らせです。生徒の皆さん、至急、中庭に集合してください。……繰り返します。至急、中庭に集合してください…。』
突然、生徒会の王子サマこと、葉月の彼氏である皇輝くんの声が学校中に鳴り響いた。