恋愛中!!! ㊤巻
あたしはもちろんのこと、皆の頭上にもハテナマーク。



一部の女の子達は、キャーキャー騒いでいる。



「ねぇ、葉月。今の皇輝くんだよ…ね?」



「…うん。」



「なんか聞いてる?」



「……知らない。」



目の前の葉月に訊ねかけるも、あたしと同じように頭にハテナマークを浮かべるばかり。



『皆さーん!!来てくださいねー!!』



『バカッ!!強制参加って言えばいーんだよ!!』



『あっ、そっか!!ケンちゃん冴えてるぅー!!』



『冴えてねぇ!!普通だっ!!』



『では…コホンッ。…皆サマ、必ず来てくださいねー!!待ってまーす!!』



『テメッ、強制参加って言えっつただろ!!……あぁー!!マジウゼェー!!』



『ひっ、ヒドいっ!!』



『ちょっ、マイクはいってるから!!落ち着いて、ケンちゃん!!海くん!!』



『えっ、ウソ!!マジでっ!?』



でもそんなあたし達をよそに生徒会からの放送は続いてる。

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