恋愛中!!! ㊤巻
「“若宮高校の皆様。夏休みも半分に差し掛かりましたがいかがお過ごしでしょうか?勉学に励む方。部活に青春の全てを捧げる方。バイトに汗を流す方。恋人とラブラブの毎日を過ごす方。…など、各々楽しく日々を過ごしていると思います。……はい、シゲちゃん。”」
「“がっ、しかーしっ!!そんな中、きっといるはずっ!!何もすることがなく毎日ダラダラと無駄に過ごしてる奴!!マンネリ化したデートに嫌気がさしてる子!!思いを寄せるあの子と、あんなことやこんなことをしちゃうなんていかがわしい妄想をしちゃってる奴!!だって俺たち高校生だもん、しょーがないよね。ぶっちゃけ、薄着のオネーサマを見る度、俺だってしちゃってます!!……はい、王子。”」
「“そんな皆様にも、そーでもない皆様にも、残り半分の夏休みを少しでも楽しく過ごして貰いたい…。そんな願いを込め、俺たち生徒会はこのような企画を用意してみました。………はい、海くん。”」
「アイアイサー!!」
瞬間、海くんの手により紐を解かれた垂れ幕。
《《《《…………》》》》
スルスルと勢いよく滑り落ちたそこに書かれた文字を目の当たりに、先ほどまでのざわめきは何処へやら一瞬にしてシーン…と静まり返る中庭。
「もしかして…ハズした?」
「どうだろうねぇ…」
「ポイ…よね。」
「……わぁぁーんっ!!ケンちゃん、どーしよぉー!!あっくん、ゴメンよー!!」
「黙れっ!!泣くな、ウゼェ!!」
健太に怒鳴られ涙ぐむ海くん。
そんな2人を横目に、顔を見合わせながらどうしたものかと肩を竦める王子とシゲちゃん。
開始早々、カオス再び…だ。
そんな状態をただボーゼンと見つめながら俺は口元を引きつらせた。
「“がっ、しかーしっ!!そんな中、きっといるはずっ!!何もすることがなく毎日ダラダラと無駄に過ごしてる奴!!マンネリ化したデートに嫌気がさしてる子!!思いを寄せるあの子と、あんなことやこんなことをしちゃうなんていかがわしい妄想をしちゃってる奴!!だって俺たち高校生だもん、しょーがないよね。ぶっちゃけ、薄着のオネーサマを見る度、俺だってしちゃってます!!……はい、王子。”」
「“そんな皆様にも、そーでもない皆様にも、残り半分の夏休みを少しでも楽しく過ごして貰いたい…。そんな願いを込め、俺たち生徒会はこのような企画を用意してみました。………はい、海くん。”」
「アイアイサー!!」
瞬間、海くんの手により紐を解かれた垂れ幕。
《《《《…………》》》》
スルスルと勢いよく滑り落ちたそこに書かれた文字を目の当たりに、先ほどまでのざわめきは何処へやら一瞬にしてシーン…と静まり返る中庭。
「もしかして…ハズした?」
「どうだろうねぇ…」
「ポイ…よね。」
「……わぁぁーんっ!!ケンちゃん、どーしよぉー!!あっくん、ゴメンよー!!」
「黙れっ!!泣くな、ウゼェ!!」
健太に怒鳴られ涙ぐむ海くん。
そんな2人を横目に、顔を見合わせながらどうしたものかと肩を竦める王子とシゲちゃん。
開始早々、カオス再び…だ。
そんな状態をただボーゼンと見つめながら俺は口元を引きつらせた。