悪魔のKissを冥土の土産に
2章
1節
「魔族。それは魂を食料とする汚らわしい生き物。それこそこの世に存在してはならない種族。現族と天族のみいればいいのだ。」
美しき白い羽が床に落ちるとそれは色を変えて赤くなる。
それは床に散らばる赤い液体を吸うからだ。
「よいか。魂はめぐりめぐって世に戻るもの。それを食らう魔族の者こそ、滅びる定めなのだ。」
本当ならば白しかなかった空間には黒い羽の者と赤色が写し出されている。
「大天使様。悪魔の首は切りましたかな?」
「これから留目を射すところさ。このまま置いておいても、時期に死ぬとは思うがな。」
白く長い髪が入る風に静かになびいた。
黒も白もわからない赤い羽が宙を舞うことはできずにゆらゆらと流れる。
「恨むなら悪魔になった自分を恨むんだよ。」
耳元できれいなピンク色が呟いた。
微かなリップ音に目を閉じる。
一面に紅が飛んだ。
胸には赤がにじんだ白い服が入り込んでいるのが目に浮かぶ。
引きちぎられる血塊が赤く色を変えた手に移される。
もう、動くことのない血塊が…。
美しき白い羽が床に落ちるとそれは色を変えて赤くなる。
それは床に散らばる赤い液体を吸うからだ。
「よいか。魂はめぐりめぐって世に戻るもの。それを食らう魔族の者こそ、滅びる定めなのだ。」
本当ならば白しかなかった空間には黒い羽の者と赤色が写し出されている。
「大天使様。悪魔の首は切りましたかな?」
「これから留目を射すところさ。このまま置いておいても、時期に死ぬとは思うがな。」
白く長い髪が入る風に静かになびいた。
黒も白もわからない赤い羽が宙を舞うことはできずにゆらゆらと流れる。
「恨むなら悪魔になった自分を恨むんだよ。」
耳元できれいなピンク色が呟いた。
微かなリップ音に目を閉じる。
一面に紅が飛んだ。
胸には赤がにじんだ白い服が入り込んでいるのが目に浮かぶ。
引きちぎられる血塊が赤く色を変えた手に移される。
もう、動くことのない血塊が…。