悪魔のKissを冥土の土産に

2節

街の中も大学と特に変わった様子はない。

なぜならとにかく活気づいていたからだ。

僕は暗くてじめじめしたナメクジが好む場所を好んだ。

そのため光輝く外が嫌いだった。

だからすべてうまくいかないのではと言われれば言い返せない。

それはごもっともであり、僕も一応思ってはいる。

それを変えれないから今に至る。


僕は人目を嫌ったので、帰り道にわざわざ路地裏を通る。

大通りでも行けるけど、こっちの方が落ち着く。

僕は腰を曲げたまま路地裏へと入り込んだ。
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