悪魔のKissを冥土の土産に

3節

「ここが僕の家。」

あのあと一旦家に帰ることを伝えると…

「あたし、家出してきちゃって…。だから、かくまってくれない?」

なんて上目遣いでキラキラした青い目で言われて、家に連れてきた次第。

「一人で住んでて一軒家?」

「うん。まあ、入って。」

単純に死んだ叔父の所有物を譲り受けただけだ。


中はそれほどにまで広いわけではなかったが、普通の一般家庭が使うには十分の広さがあった。

それを今は僕が一人で使っている。


「…以外に綺麗。」

僕は片付けが好きだった。

だから常に掃除が行き届いて整頓された空間にいた。

「わー…。パズルだらけ…。」

昔子供部屋だったところには僕の趣味を置いてある。

ジグソーパズルはその趣味のひとつだ。

ただひとりでこもっていつまでも時間の許す限りしている。

一日中してることなんでざらにあった。

「男にしては上出来ね。」

あちこちを見回したあと、偉そうにソファーにもたれて、足を組んだ。

お前は何者だ!!と言える勇気はなく、ただその様子を苦笑いして見ている僕がいた…。
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