お兄ちゃんです。
キ───ンコ─ンカ──ンコ──ン
遠くでチャイムの音がする。
やっぱり間に合わなかった。
しょうがないか・・・。
マックスに動かしてた足のスピードを緩める。
ゆったりと坂道を登った。
息が異常に上がる。
心臓の音がばっくんばっくん言ってるのがわかった。
「・・・坂道つらーい。おえ〜」
「高原〜!!」
「え!?」
坂の上から名前を呼ばれ、
顔をあげる。
まさか・・・この声は・・・!!