お兄ちゃんです。


キ───ンコ─ンカ──ンコ──ン



遠くでチャイムの音がする。


やっぱり間に合わなかった。
しょうがないか・・・。


マックスに動かしてた足のスピードを緩める。
ゆったりと坂道を登った。

息が異常に上がる。
心臓の音がばっくんばっくん言ってるのがわかった。



「・・・坂道つらーい。おえ〜」



「高原〜!!」


「え!?」

坂の上から名前を呼ばれ、
顔をあげる。

まさか・・・この声は・・・!!





< 12 / 82 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop