お兄ちゃんです。
「そんなに急がなくてよかったのに」
「だって・・・」
瀬田くんがあたしのこと呼んでくれてたから。
それにこうして二人で登校したかったし。
うわっ!!なんかあたし乙女だ。
「そっか!!遅刻してるもんな」
あっはっは!と瀬田くんが派手に笑った。
やっぱりきらきらしてる。
「あ、そうだよ!!遅刻!!やばくない?」
「大丈夫だよ。それに高原は普段遅刻してないし、1回くらい大丈夫だって!」
「そ、そうかなぁ〜」
「そうだよ。あ、1時間目なんだっけ?」
「たぶん・・数学」
「うわっ!!つまんねー」
なんだか自然に笑顔になっちゃう。
今あたしすっごい幸せだ。
瀬田くんとこうして2人でいられるなんて、幸せすぎる。
ずっと憧れてたことが、
現実になってるんだ。
すごいや。