お兄ちゃんです。


「あ、瀬田くんだ。瀬田くんだよ、ゆうひ。瀬田くん。」

「そ、そんなに言わなくってもわかるよ!!///」

「今日も瀬田くんはかっこいいね〜」

みちが横目であたしを見た。

「なによ///」

「別に〜??」

「あ、瀬田くんこっち来る!!」

「うそ!!」


みちが嘘を言ったと思っていたが、ほんとに瀬田くんはこっちに向かって走っていた。

え!!なに!?なに!?

あたしたちは何故かおろおろとその場をうろうろしていた。
みちがきゃあきゃあ笑った。


「高原!!」

「ぅえ!?あたし!?」

思わず変な声が出る。
うわ〜最悪・・・ 。

瀬田くんがそんなあたしをみて、きらきら笑った。
薄暗い中でも瀬田くんの笑顔はきらきらしている。


「お、道野原もいんじゃん」

みちが「おう」と手を上げた。
瀬田くんも同じように返す。


みちがもじもじするあたしをちらりとみた。


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