お兄ちゃんです。
「野球部も今終わったの??」

「おう。今日はちょっと早めに終わったんだ。お前らも帰り??」

瀬田くんがあたしを見てる!!
みちもあたしを見てる!!
こ、これはなんか話さなきゃ!!!!

「う、うん!!」

あたしはめいいっぱい頷いた。
そして顔を上げると、突然瀬田くんの顔が間近にあった。
一気に心臓がうるさくなる。

こ、声が出ない・・・
死んじゃう〜ぅ///


「なんか・・高原めっちゃいい匂いする。」

「えっ・・あ、え!?・・なんの匂い!?え!?」

「すっごい甘い匂い」

「あ、きょきょ今日ホットケーキ作ったから、かも・・・」

「あ、それか!いいな〜。今度俺にもつくってよ」

すっと瀬田くんが離れる。
体が固い呪縛から解き放たれた気がした。
ぜーぜーと呼吸が乱れる。


び、びっくりした〜・・・///




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