お兄ちゃんです。
お兄ちゃんの態度の訳。
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「なんてメールしようかなぁ」
リビングのテーブルに突っ伏した。
さっきからため息が止まらない。
渡そう、と決めたはいいものの、なんて呼び出したらいいかわからない。
大会もあと数日って言ってたし、忙しくって会ってもらえないかもしれない。
そしたら学校でさりげなく渡せばいいかなぁ。
あーもー!!考え出したらキリがないっ!!!!
とりあえず、会いたいって送っちゃえ!!
決心をしてがはっと起き上がると、目の前にあさひくんがいた。
ばっちり目が合って、突然恥ずかしくなる。
あさひくんも顔を真っ赤にして、すばやく離れていった。
あさひくんはあれから相変わらず挙動不審のままだ。
一体なにが起きたんだろう。
あたし、なんかしたかな??
「ゆ、ゆうちゃん、悩み事??」
鼻の頭をぽりぽりかいている。
古典的照れてますポーズだ。
「もう解決した。てゆうかさ、あさひくん最近どうしたの??」
びくっと大きく肩が跳び跳ねた。
あさひくんが更に挙動不審になる。
なんだかイライラしてきた。
いや、ここは冷静に行こう。
もうこれ以上悩み事が増えたら困るし。