それから1時間ぐらいして……アタシの携帯が鳴った!!!

「あっ龍からだ!!!!」
携帯を持つ手が震えた…その手をかなはしっかり握って頷いた。

「もしもし……」
気まずそうに龍が話した…久々の龍の声だ……

「ごめんね…仕事だった?ちょっと大事な話があるんだけど……」

「何?」
龍は冷たく言った

「アタシ妊娠した……」

「……………」

龍は何も話さない……涙が知らず知らず流れてきた………

沈黙が続き……


口を開いたのは、龍だった。

「今どこ?」

「えっ?かなの家……」

プツップープープー

電話切られた………エッ………アタシは放心状態だった……

かなは、アタシの涙をそっと拭いて抱きしめてくれた。アタシはかなの優しさずっと忘れないよ。

それから少しして聞き覚えのある単車の音……まさか!!!!!


アタシは急いで窓を開けた!!!そこに!!!龍がいた!!!!


アタシはこれでもかっていう早さで外に出た!!!


龍の立つ前に立った……龍はアタシに近づくと……

「ごめん……」

って呟いた……それは何のごめん……なの……アタシは何も言えないでいた……

「俺……」

涙ぐむ龍………

「俺、父親になれるかな………でもなりたいんだ……」

「エッ?」

アタシはおろしてって言われると思ってたから………言葉を失った……

龍はアタシをギューって抱きしめた……

「龍……アタシ……ママになりたい……あんな龍見たけど……龍が好きだから……嫌いになりたいのに……なれなかった……」
泣きながらアタシは自分の気持ちを伝えた。

「とりあえず、ゆっくり話したいから…家行こう」
って龍か言った!アタシは頷いて……かなの部屋に戻ろうとすると、玄関にかなは居た!笑いながら……

「美樹はやっぱり、龍といる時の顔が1番かわいいよ!ちゃんと話すんだよ」

そう言うと、アタシの鞄を龍に渡しに行った!!

「もう美樹泣かしたら、ぶっ飛ばすからね!!」

龍に言うと龍は頷いた!!




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