風

壊れていく

龍からの電話を切った後で、アタシは一人どうしていいのかわからないまま、タクシーを呼んだ。
そのまま急いで龍の家にアタシは急いだ！

「龍大丈夫？」
アタシはそう言って部屋のドアを開けた！

驚いた顔で龍は
「うん……」

アタシは龍の足に目をやった…………
足は足首が腫れて…足のこうからは血が流れていた！ベットのシーツに血が流れていた………

「病院に行かなきゃ……すぐにタクシー呼ぶから……」
慌てるアタシに
「美樹来るなんて思わなかったよ！まぁ〜俺が起こしたんだけどなっ！心配すんなよ…今からしんが来るから病院連れて行ってもらうし！あいつの家病院だし！」

なんで龍はそんなに冷静なんだろう………アタシはパニックなんですけど！！

単車の音が聞こえ、しんが部屋に入ってきた！

「アチャー結構ひどいの〜まぁ〜親父には連絡したから早く単車に乗れよ！」

「美樹待ってろよ！すぐに帰るから」

「うん…」

龍は病院に行った…絶対痛いだろうな〜不安でアタシは無性にタバコを吸い続けた…………２時間ぐらいして龍は帰ってきた！

「ただいま」
龍の足にはキブスがされ松葉杖をつきながら戻ってきた！！

アタシは龍の姿を見て涙が出た……

「お前が泣いてどうすんだよ〜やっぱり骨折れてたわぁ〜当分現場仕事いけないし……社長に電話しとかなきゃな…仕事休んだら給料入らないわぁ〜貧乏生活だな」
なんていいながら笑ってた！

アタシは龍の寝顔を見ながら朝を迎えた！！

急いで家に帰り学校に行った！けど、龍が心配でアタシは龍に電話をせずに、昼で早退して龍の家に行った！

家のチャイムを鳴らすと龍が出て来た！


「お前学校わ？」
「龍が心配で…………」

そう言って部屋に入った。部屋に入ると二人で行った動物園の写真が壁に貼ってあった！アタシはうれしかった！！

この時にはまだアタシ達はすれ違ってなかったんだよね………