スノー*フェイク 【番外編】
『…………と、いうことは』
「ん?」
『先生は、ずーっと前からあたしのことが好きだったんですか?』
直球勝負。
目を丸くして面食らった顔をした蕪城先生は、みるみるうちに真っ赤になった。
か、可愛いっ…!
「ばばばっ、ば、バカか!俺がこんなガキに惚れてたわけがねぇだろ!!そ、それにっ!お、おま、お前はまだ中学生だったんだぞ!?つーかなんで働けてたんだよ!」
『なっ…!ガキって言われるほど年離れてませんよ!!店長と母が知り合いだったので、学校に内緒でバイトしてました!ていうかその節は2度も助けていただいてありがとうございました!』
「高校生と教師っつー肩書きだけで十分すぎるくらい犯罪だろうが!いーえこちらこそ抱き締めてすいませんでした!!」
『そんなの、先生がかなりロリコンであたしがちょっと年上好きってことで良いじゃないですか!』
「お、まえなぁ……!」
がくっと肩を落とし脱力した先生が、あたしの隣に座った。
とは言っても机に、だけど。
「………まぁ、その、な」
『…はいっ』
「だーっ!!ニヤニヤしてんじゃねぇ!!!………前から気になってた、けど………お前が家族のために深夜までアルバイトしてるって聞いて……すげぇなって思った。お袋さんの夢を叶えるためってのにも驚いたし、なにより……」