甘味な罠に捕らわれて【BL】
「…からなー、ほんと俺あの番組好きだわー」
(知らなかった…気づかないほうがおかしかったのか?いやでも告られたこととかまったくもってねェけど…・?)
「……そんでさーあのさーそれでさーそれがさー」
「…」
「……修二っ!!」
「え!?うわっは、はい!?」
「…聞いてなかっただろ」
「わ、悪い何の話だ?」
「…もーいーよ」
「………圭祐…」
「いーよ別にっ!俺の話より考え事のほうが大事なんだろぉ」
むすっと唇をとがらせて圭祐はそっぱを向く。
そんな姿すら絵になるのは同姓として憎らしいけど、圭祐がすると嫌味に見えないのがすごい。
「…そんなんじゃなくて、」
「なぁ、修二」
「ん?」
「もうすぐ、バレンタインだよな」