甘味な罠に捕らわれて【BL】


『みなさんこんにちはー。1年4組、佐久間圭祐です。お元気ですか?俺はかなり元気でーす。えーと、そろそろ古木先生辺りが乗り込んできそうなんで、たんとーちょくにゅーに言います』

きっと圭祐は放送室を占拠して、勝手に放送しているのだろう。
どうやって鍵を入手したんんだとか、度胸ありすぎんだろとか、思うことは山ほどあるけど。


(あのバカ…!!まさか…っ)


『俺と、俺の友達の小林修二君で、バレンタインのチョコレートもらった数で勝負することにしまーす!!』

やっぱり。

『俺たちに渡していいチョコは一人ひとつまで!!んでもってどっちか一人にしか渡せませーん!女の子はみんな参加してねー!』
『こら!佐久間!!扉を開けろ…!!』

「!」
圭祐の背後からであろう古木先生の声。

『あっちゃー先生もう来ちゃったの?…じゃあ、来週の月曜日。みんなからの愛をたのしみにしてまーす!バイバイ』


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