アイドルな彼との恋語
「リン?どうしたの小難しい顔して」
「んな顔してねぇ」
「早く食べないと冷めちゃうわよ」
………完璧なものはない…か。
このまま立ち止まるか進むかは俺次第ってことか。
クソ親父に言われたときは超絶ムカついたのに。
コイツに言われると素直に受け入れられる。
いや、菘だからか――。
「今度はどうしたの?急に笑みなんか浮かべて…」
「うるせーな。何でもねぇよ。お前だって夜は似たような顔してたぜ?」
「なっっ!!?私はそんな顔してませんー!!!」
「冗談っだっつーの」