アイドルな彼との恋語
「……んぅ…ふ…っ…。ちょ、ちょっと…リンっ!」
「あぁ。お礼ならコイツで充分払ってもらうから」
はっ!?
はぁあ!!?
いやいや、ちょっとちょっとー!!
あなたこれからお仕事でしょうがー!!
「ちっ…。わかってるっての」
もうっ!
危ない危ない…っ!
昼間っから身の危険を感じてしまったわ…。
全く、どうしてリンってば…!
「おぃ、そろそろ行くぞ。空港まで送ってってやるよ」
「えっ?い、いいよそんな…」
「何遠慮してんだよ。ほらっ」
「う…」
なんでだろう。
さっきまでは何ともなかったのに。
今は握られた右手が熱い。
さっきの興奮の余韻がまだ残ってるせいかな?
それとも―――。