アイドルな彼との恋語
「…あの、もしかして俺が取ったアルバム…借りようとしてました?」
「えっ?!」
いつからいたのか、私の隣にスーツ姿のサラリーマンが立っていた。
その手に持っていたのは私が借りようか悩んでいた二つのアルバムが。
「すみません。横取りするつもりはなかったんですが…」
「いえいえいえ!!私がもたもたしてたのが悪いんだし!どうぞ私なんかに構わず借りちゃってください!私はまたの機会にします故!」
します故ってなんだ。
なんで私こんなにテンパってる。