アイドルな彼との恋語
「あぁ、まぁな。告白する度胸もないまま卒業して今に至るって感じ」
「何、その顔に似合わないヘタレ発言は」
「顔に似合わないってなんだよ」
「だって八木橋くん、いつも自信に満ち足りてるかのような顔してたじゃん」
「んな顔してねーよ!俺がそんな顔すんのはサッカーの時だけだ!」
「あ、やっぱりサッカーの時はしてたんだ」
そんな感じに私たちの会話は盛り上がって、レンタルショップで小一時間立ち話をしてしまった。
店員さんに注意されなかったらもっと話し込んじゃってただろう。
いい大人が何をやってるんだか…。