アイドルな彼との恋語
「しかし意外だな。男嫌いって聞いてた川口がこんなに話すなんて」
「それ誤解だから。私、別に男嫌いとかじゃないから」
面倒だっただけだし。
女子高生はウワサ話とか大好物だからね。
「なぁ川口、また近々ゆっくり話さないか?酒でも飲んでさ」
「私、あんまりお酒飲めないけどね。いいよ。都合のいい日にメールでもして」
「おう!するする!じゃあまたな」
そう言って、私と八木橋くんは別れた。
うーん。
少しは昔のイメージ払拭したかな。
八木橋くん、普通に話せばいい人だし。
あの一件以来私、八木橋くんのこと避けてたもんなぁ。
そんなことを呑気なことを考えながら私は帰路についた。