アイドルな彼との恋語
「おーい川口っ。大丈夫か?」
後ろから腕を握られ振り向く。
「八木橋くん!よかったー。もう私、いい歳して迷子になるとこだったよー!」
「悪い一人にして。ペンライトとか買ってきた。あと職場の人に頼まれたグッズとかも。はい、これ川口の分」
「あ、ありがとう。お金、後で払うね」
「いいよ別に。そんくらいさ」
「ダメ。こういうことはちゃんとしないと!」
リンにはおごられっぱなしだけど、でもお金の問題はきっちりしておかなくちゃ気が済まないのよね。