アイドルな彼との恋語

「か、川口、何があったかわかんねえけど、とりあえず落ち着けって」








八木橋くんが私を宥めるかのように肩に手を置いた。









そうよね。



いきなり叫んで私、バカみたいだよね。




周りにあまり人いなくてよかった…。












「おい」






え…?









「俺の女に気安く触んじゃねぇよ」








うそ。



なんで。



この声…。









「り、リン!?」






そこにはコートを着て帽子を被っただけのリンの姿があった。






30分前まではあの大きなステージでライブしてた超本人が、なんでこんな駐車場の辺鄙なとこにいるの!?

< 144 / 224 >

この作品をシェア

pagetop