アイドルな彼との恋語
「リン、ほんとにリンなの!?こんなとこにいていいわけ!?てゆーかなんでこんなところに!?」
私は思わずリンに駆け寄り真意を尋ねる。
だけどリンはじっと八木橋くんを見て私の質問には一切答えない。
「こりゃあ驚いたな。マジで本物のリンなわけ?
…でも、なるほどな。だから川口、あんないい席とれたってわけか…。
いつの間にそんなアイドルと親しい関係になったんだ川口?」
いつの間にというか、その、成り行きというか…。
うーん…。
なんて説明したらいいんだろう…!?
口ごもってる私の代わりに口を開いたのはリンだった。