アイドルな彼との恋語
No.21 待ち焦がれたメール~side-R~
「林ー!もーやっぱりここにいたー!」
甲高い声が屋上に響く。
もう高一になるっつーのに。
早く声変わりしろよな。
不意に視界が暗くなり、まだ幼い顔をした葦名(ヨシナ)が俺を覗き込んでいた。
「せっかく学校来てんのに授業でなきゃダメじゃん!」
こんなちびでよくベース弾いてるよなこいつ。