アイドルな彼との恋語
「林?今度はどうしたの?そんなうれしそうな顔して?メール?」
「うるせえ。そんな顔してねえ」
「ひょっとして北川さんから?」
「んなわけねぇだろ。メアド自体交換してねぇし。冗談でも次言ったらマジぶん殴るぞ」
「ぎゃー!!林がいじめるぅーー!!地黄(ジオウ)ー!ヘルプミー!!」
あーうるせーなー。
こいつが引っ付いてるとおちおち返信も出来ねぇ。
「昼間っから喚くな葦名。食堂についてってやるから。その代わり飯食ったらさっさと教室戻れ。いいな?」
「……うわ。林がそんな簡単に折れるなんて。今日は雪でも降りそうだね」
んなことほざくなら一人で行け。
つかこんな真夏に雪なんて降るか。