アイドルな彼との恋語
「じゃあ林、決まったら注文してていいから」
「お前はどーすんだよ」
「俺は直接食堂職員の人に聞くから!オススメメニューとか!」
あっそ。
つかこいつどんだけ通いつめてんだよ。
「こんにちはー!菘さーん!今日のオススメってなにー!?」
「あら、葦名くん。今日はちょっと遅いんじゃない?今日のオススメ、私特製鯖の味噌煮はもう全部出ちゃったわよ」
は…?
…目を疑う他なかった。
なんだこれ。
なんで…あいつがこんなとこにいるんだよ。
しかも葦名といつの間にそんな親しくなったんだ?
約一ヶ月、待ちに待ったメールをくれた菘が、なぜか知らないが、苺蘭学園の食堂で働いていた。