アイドルな彼との恋語
程なくして菘が俺の分の定食をカウンターに運んできた。
「あ、あの、リン」
「何だよ?今、仕事中なんじゃねぇの?」
「そうなんだけど…。これだけは言っておきたくて」
「何だよ?」
「私が今日メールをしたのは頃合いだと思ったからなの。仕事も順調だし、こっちの生活にも慣れてきたから。だから今ならリンにちゃんと気持ちを伝えられるなって思って…。だからメールしたの」
「そうか…」
「リンが都合つく日でいいから。その時、ちゃんと話すから」
「忘れたのかよ。お前が応えを出したら何が何でも真っ先に聞いてやるって」
「……うん…。ありがとう、リン。でも、食べ遺しは許さないからね。ピーマンもちゃんと食べなさいよ」
ちゃっかり釘を刺すなコイツ。
俺の職業知ってんだろうが。
格好くらいつけさせろっつーの。