アイドルな彼との恋語

駅前のビジネスホテル。





予約もなしにいきなり行って部屋とれるのかどうか心配だったけど案外すんなり取れた。








…そりゃそうか。




こんな田舎町でホテルが満室になるようなことってないもんね。








部屋の鍵も受付から受け取ったし、これでようやくワガママアイドルからおさらばできるぜ。







心の中でガッツポーズを決めてリンのもとへと急いだ。









「はい。これ部屋の鍵。3011号室だって」



「ふーん。じゃ行こうぜ」



「ハイハ」







……て、うん?




いやいやいや。




何で?





私は行かないよ!?






色々案内して歩いて私の役目は終わったんだし。











「部屋までが案内だろ」






そんくらい一人で行けるでしょーが!!





お子ちゃまですかあなたは!!





もう!



ホントどーやったらこんな風に育つかな!?

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