アイドルな彼との恋語
「ふふっ」
「何だよ急に笑いやがって…」
「ごめんごめん。でも何ーかかわいいなーって思って…」
「はぁ?ばかにしてんの?」
「してないわよ。そうじゃなくってね、ピーマンが嫌いとか私の弟みたいだなぁって」
大人びてるようにみえるけど、ちゃんと年相応なとこもあるんだなーって思って。
かわいいとこあるじゃないか。
「ふーん…。じゃお前は弟とこんなこともするワケ?」
「こんなことって……んぅっ」
ちょちょちょー!
何で急にキ、キスなんかー!!
するわけないでしょこんなことーーっ!
段々と深くなる口づけに私の思考回路もまともに働かない。
ちょ…っ。
このままだとまたあの日みたいになっちゃう…。
ダメだ。
ちゃんとそう言わなきゃ。
この手を払いのけなきゃ。
そうしなきゃ、いけないのに……。
でも、振りほどけないのは何故――――?