アイドルな彼との恋語
No.9 初恋の思い出
「で、結局…流されてどうすんのよ私…」
起きたとたんに一人ツッコミをする私。
時計を見ると朝の5時。
こないだは激しく寝坊しちゃったけど。
習慣で早く目覚めてしまう自分がいやになる。
歳をとった気分になっちゃうのよね……。
隣ではリンが寝息を立てて眠りについている。
疲れているのか、身動き一つしない。
そりゃ職業が職業だもんね。
疲れるのは当たり前か。
しかし、こんな疲れてるのに何で夜はあんなに元気―――って、思い出すなぁ!!
思い出しちゃだめよ菘ー!
思い出したらすべてが終わる!!
……気がする。