アイドルな彼との恋語
「人気アイドルバンド・ボーカル兼リーダーのリン本人に対してよくそんなボロクソ言えるよね、あんた」
「…は!?」
え?
何こいつ?
今…何て!?
「んだよ。まだ気づかねーのかよ」
しゃーねーなと言ってその人はサングラスとマスクを外した。
突然すぎてリアクションができない。
その顔は、テレビの画面に映る人物。
決してこんな田舎町にいるはずのない人物。
そう…。
ファイターズのボーカル・リンが私の目の前にいたのだ。