君を想うとⅢ~True love~
その悪魔でセクシーなニヤリ顔をみた瞬間。
私は完全にスイッチが入ってしまった。
彼の深く甘いキスが私の発情スイッチを刺激する。
彼の腕が私の腰に絡みつく。
ただ…
ただ、それだけのコトで私の中の眠っていた女が目を覚ます。
「んっ…ふっ……」
「ふふっ、いい声だね、高宮。
キモチイイの??」
「ん…キモチイイ……」
「ふーん。高宮は彼氏じゃない男とこういうことヤッても、キモチよくなれちゃうんだね。」
呆れたように、バカにしたように桐谷慎は私を見てクスリと笑う。
そんなイジワルな瞳を向ける彼を見て…私は更に、はしたない声をあげてしまう。
首筋に這う柔らかい唇
焦らすように、柔らかに指先でしか触ってくれない、桐谷慎の冷たい手。
もっとキモチよくなれる所、私のキモチイイ所は全て知っているハズなのに。
「どうしたの?高宮。
なんだか不満そうだけど。」
「………っ。」
悪魔なエロ部長は、わざとそこに触れてはくれない。
焦らされて
焦らされて
頭の中が真っ白になって
私がはしたなくおねだりをしてしまうのを彼はじっと天使の笑顔で待っている。