君を想うとⅢ~True love~
――ひ、、ひどい!!
コレが女の子に対する仕打ちなのっ!!??
亀のようにうずくまりながら、頬の痛みにひたすら耐える私。
あまりに超絶な痛みに喋ることすらできずにのたうち回る、私。
そんな私を見て……。
「……ぶはっ!!!
高宮、何!?その無様な格好っ!!」
ドS魔王・桐谷慎は私を指さしながらゲラッゲラ笑い出す。
ひ、ひ、ひ、ひ、ひどすぎるー!!!
元々ドSで、人を困らせるのが大好きな人ではあるけれど……。
こんなのドS部長じゃなくて、ただのジャイアン(いじめっこ)じゃない~っ!!!!!
悔しくて涙目になりながらキッと睨むと
「あ~ぁ。そんな目してもダメだよ?悪いのは高宮なんだから。」
ジャイアン桐谷はフフンと笑って私の頭をポンポン叩く。
「まったく二股女に尻軽女だなんて…。
高宮はダメな子だね。」
そう言って呆れたように笑うと、桐谷慎は私の首筋にチュゥッと強く吸い付いた。